COLUMN

2027年に新築を考えている方にとって、気になるのが補助金制度ではないでしょうか。
令和9年度の国土交通省・環境省の概算要求を見ると、2027年度も省エネ性能の高い住宅を支援する方針が明確に示されています。
ただし、概算要求は各省庁が必要な予算を国へ求める段階であり、現時点で補助額や対象条件が確定したわけではありません。
今回は、公開された各省庁の資料をもとに、2027年度の新築向け補助金の見通しと、これから家づくりを始める方が押さえておきたいポイントを解説します。
まずは、今回のコラムの要点から見ていきましょう。
国土交通省は、令和9年度の概算要求において「みらいエコ住宅2027事業」の創設を掲げ、2,000億円を要求しています。 さらに、GX経済移行債を財源とする別枠の支援も示されています。
補助金事業の目的は、2030年度以降に新築される住宅について、ZEH水準の省エネ性能を確保するという国の目標を実現することです。
ZEH水準住宅とは、断熱性能を高めるとともに、高効率な設備によって一次エネルギー消費量を省エネ基準から20%以上削減した住宅を指します。
国土交通省の資料では、2024年度時点におけるZEH水準への適合率は60.1%です。
2030年度に向けて残りの住宅にも普及させる必要があるため、2027年度も補助金を通じた後押しが続く可能性は高いと考えられます。
2-1. みらいエコ住宅2027事業

概算要求を読み解くと、新築補助金の中心となると見られる制度が「みらいエコ住宅2027事業」です。
2026年度の同事業では、GX志向型住宅に加え、子育て世帯・若者夫婦世帯が建てる長期優良住宅やZEH水準住宅が補助対象となっています。 2027年度の概算要求資料では、対象となる住宅の区分や補助額、世帯要件までは明らかにされていません。
ただし、ZEH水準住宅の新築を支援する方針は変わらないため、GX志向型住宅だけでなく、長期優良住宅やZEH水準住宅を対象とされる可能性は低くないと見られます。
参考までに2026年度は、5~8地域の場合、長期優良住宅が75万円、ZEH水準住宅が35万円でした。古家の除却を伴う長期優良住宅には、20万円が加算されています。 これらの金額が2027年度も続くとは限りませんが、予算案や制度概要が公表される際の比較材料にはなります。
2-2. GX志向型住宅は100万円の要求案

環境省では、GX志向型住宅を対象とする「脱炭素志向型住宅の導入支援事業」に500億円を要求しています。 概算要求時点の補助額は、地域区分1~4が115万円/戸、5~8が100万円/戸です。
東三河エリアは6地域に該当するため、要求内容どおりに制度化された場合は100万円が目安になります。
主な性能要件は、断熱等性能等級6以上、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の35%以上削減、太陽光発電などを含む100%以上の削減、HEMSの導入です。
2026年度の5~8地域における補助額は110万円だったため、要求案では10万円減少しています。ただし、これも概算要求段階の数字であり、今後の予算編成で変更される可能性があります。
2-3. 建材の環境性能を評価する新しい補助枠

2027年度は、建物の完成後に消費するエネルギーだけでなく、建材を製造する際のCO2排出量も重視されます。
環境省の「戸建住宅・集合住宅における環境影響評価の活用促進事業」では、窓や断熱材の一部にCFP表示製品またはEPD取得製品を使用する住宅が対象です。
戸建住宅の要求案は、1~4地域が90万円、5~8地域が80万円。 必要となる性能は、断熱等級6、一次エネルギー消費量30%以上削減、再生可能エネルギーを含めた100%以上の削減などが求められており、GX志向型住宅と同レベルの内容です。
一方、従来型の新築戸建住宅向けZEH・ZEH+支援について、令和9年度の資料では過去に採択された事業の継続分に限定されています。
今後は単にZEH性能を満たすだけでなく、使用する建材の環境負荷まで評価する方向へ移行していく可能性があります。
それでは続いて補助金を活用するための3つの注意点をお伝えします。
3-1. 概算要求は補助金の決定ではない

現在公表されているのは、あくまで概算要求です。 今後、年末頃の予算案、年度末までの予算成立、事業概要の公表、公募開始という順番で具体化していきます。
補助額や対象世帯、着工日の基準などが変更される可能性もあるため、現時点の数字を資金計画へ確定額として入れるのは避けましょう。
3-2. 着工時期と住宅会社側の調整が重要

住宅補助金の多くは、建築主が直接申請するのではなく、登録された住宅会社を通じて手続きを行います。 また、制度で定められた日より前に基礎工事へ着手すると、対象外になる場合が多いです。
反対に、予算上限へ達すれば期限前でも受付が終了する可能性があるといった、制度を活用する上での進め方の注意事項が意外とたくさんあります。
補助金を活用したい場合は、設計が完成してから相談するのではなく、住宅会社を選ぶ段階で対応予定や申請体制を確認しておくことが重要です。
3-3. 補助金を目的にしすぎないこと

GX志向型住宅では、断熱等級6に加えて太陽光発電やHEMS、高効率設備などが必要です。 補助額だけを見て仕様を引き上げると、実際の暮らしの中で期待を下回ることも想定されます。
そのため、光熱費の削減効果や快適性、設備の更新費用、間取りやデザインといった実際の暮らしとのバランスまで考えて判断しましょう。
なお、誠一建設では標準的にGX志向型住宅に適合できる仕様となっており、補助金を活用するために大きな追加費用がかかることはありませんのでご安心ください。
令和9年度の概算要求からは、2027年度もZEH水準住宅や長期優良住宅、GX志向型住宅への支援が続く可能性が高いと読み取れます。
一方で、建材のCFP・EPDなど新しい要件も登場しており、補助金制度は「性能数値を満たすだけ」では対応しにくくなっています。
誠一建設では、標準的にZEH+へ適合できる性能を確保しながら、豊橋・豊川の気候や敷地条件に合わせ、性能・デザイン・建築費のバランスを考えた家づくりをご提案しています。
2027年に補助金を活用して新築したい方は、制度の確定を待ってから動くのではなく、今のうちから間取りや仕様、資金計画を整理しておきましょう。
開催日時:土・日・祝 / 10:00-19:00(予約制)
開催場所:誠一建設 豊川ショールーム / 豊川市新宿町1丁目17番5
申込方法:お電話(0533-56-7617)もしくは以下のフォームからお気軽にお申込みください。
そのほか、毎月OB訪問やオープンハウスを開催中。詳しくは下記ページをご確認ください。