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【細かすぎる施工事例解説シリーズ】ミッドセンチュリーモダンの家

畳
 
今回は、現代的な素材とパッシブデザインを融合させた「ミッドセンチュリーモダン」の家を特集してご紹介します。シンプルモダン、スタイリッシュな家が好きな方には、参考となるデザイン上のポイントなども詰め込みましたので、ぜひ最後までご覧ください。
 
最近流行りの要素も多い点や、おしゃれに見えるポイントを通常の施工事例紹介から、一段階深く解説いたします。それでは、順番に施工のポイントを見ていきましょう。

「ミッドセンチュリーモダン」の家 施工のポイント

  • ミッドセンチュリーモダンの家では、パッシブデザインとして日射コントロールができる設計になっている
  • リビングのオープン階段は目につきやすいため、各所の納まりを丁寧に仕上げることで満足度の高いスタイリッシュな家に仕上げることができる
  • 照明は空間の上質さをコントロールする重要な要素ではありますが、その照明自体の納まりもコーディネートに合わせてスッキリ見えるように工夫
  • 誠一建設では、標準仕様でアイカのスタイリッシュカウンターを活用していますが、その周辺のコーディネートや使い勝手などを、お施主様の意向を汲み取りながらベストな設計に導きます
  • はじめての家づくりで注文できないような細部まで、ベストなコーディネートにアテンドします

1. 設計上のこだわりポイント(採光と視線のコントロール)

「ミッドセンチュリーモダン」の家
 
今回のミッドセンチュリーモダンの家では、パッシブデザインを取り入れています。パッシブデザインとは、太陽光・風などの自然のエネルギーを最大限に活用・応用し、冷暖房などの機械設備での消費エネルギーを最小限にしながら、快適な住環境を実現する設計手法です。
 
自然エネルギーの中でも夏の日射は、強く有り余るエネルギーです。外付けブラインド・ヴァレーマで外側の日差しをしっかりカットし、室内に必要以上の熱が入り込むことを防いでいます。この日射コントロールは、高性能住宅にこそ取り入れるべき考え方で、特に夏の室内環境を快適にするためには重要な役割を果たします。
 
さらに南側の大きな窓に設置している外付けブラインドは、ルーバーの角度を電動で調整することもできることから、外からの視線をカットするのにも役立ちます。
 

2. 施工事例の細かすぎるポイント

 
それでは、内観を中心に細かいポイントをピックアップしながら、施工事例の中身を紹介していきます。
 
2-1.リビングの配色と階段の納まり
リビングダイニング
 
まずはリビングを中心としたコーディネートから紹介します。濃い木目の床材にアクセント色として、ブラックをバランスを考えながら配色しました。照明や窓枠、手すりなどをブラックに統一することで、スタイリッシュな雰囲気と空間を少し締める効果を出しています。
 
中でも細か過ぎる視点での注目のポイントは「オープン階段の納まり」です。
 
階段
 
リビングに隣接するオープン階段の踏板(階段として上っていくための板)の端部(横から見た切れっぱしの部分)や手すりの付け根が注目ポイントです。踏板を集成材にしていることで、この端部がキレイにおさまっています。最近は木目などを印刷したシートを貼り付けるタイプもありますが、シートの場合は化粧面で継ぎ目ができるため、集成材を使用したほうが仕上がりがキレイに見えます。
 
また、手すりと踏板を固定する部分もスッキリした納まりのものを選んで、スタイリッシュな雰囲気を壊すことなく設計しています。特にリビングから目につく部分のため配慮する必要があることと、このような少しのこだわりを小さくも積み重ねることで満足度をあげていくことができます。
 
2-2. ダクトレール照明を埋め込む
 
リビング
 
リビングでの細かいこだわりの2つ目は、照明のレールです。照明そのものは、全体コーディネートに合うタイプを選んでいますが、今回解説するポイントは照明を吊っている根元部分になります。
 
ダクトレール照明は、一般的に天井から少し下がったところにレールが一本通っていることが多く、そのレールにペンダントライトが吊り下げられます。
 
照明画像引用:パナソニック・照明カタログ
 
上記のような使い方は、レールを回転して照明の位置を調整できるメリットがあります。しかし、一般的に照明の位置をこまめに変える方は少なく、デザイン性を重視する場合には天井にレールを埋め込んでしまう方がスッキリ見えます。
 
今回のミッドセンチュリーモダンの家は、シンプルかつスタイリッシュなデザインなため埋め込みタイプを採用しました。異なるコーディネートのときにはレールを露出させる方がいいケースもあります。こういったケースバイケースの細かい配慮も、注文住宅のコーディネートの際に誠一建設の方からご提案していきます。
 
2-3. 窓の配置
 
キッチン
 
デザイン性を考えていく際に、窓の納まりは非常に重要な要素になります。上図はキッチン上を明るく照らす高窓ですが、まず天井面にピッタリくっつけることと、窓枠の出っ張りを最小限にすることで、スッキリとした納めになっています。
 
もし、この配置が少し下になって天井と窓との間に隙間ができていたり、窓自体の高さが大きかったりすると、スッキリしない雰囲気になってしまいます。
 
窓をご要望されるところまでは、お施主様の希望として承って、サイズや周辺の細かい部分は設計側で「ベストに見えるように調整すること」で、満足度の高い家に近づいていきます。
 
2-4. 洗面のコンセントを目立たない位置に
 
洗面・トイレ
 
最近人気が高いアイカのスタイリッシュカウンターですが、誠一建設でも標準仕様として採用しています。家ごとに違うコーディネートに合わせて、組み合わせてアレンジしやすいことが特徴です。今回のミッドセンチュリーモダンの家では名古屋モザイクの輸入タイルと組み合わせています。
 
また細かいポイントは、「コンセントの位置」です。
水ハネが気になる場所であることと、タイルやスッキリとした三面鏡の雰囲気を重視し、コンセントはカウンター下部に配置しました。お施主様の意向により、カウンター上部に設置する場合もありますが、今回はカウンター下の気になりにくい高さにコンセントを配置しています。
 
こういった配置なども正解はないものの、コーディネートや使い方に合わせてアレンジできる点が注文住宅の魅力でもあります。
 

4. まとめ

今回ご紹介した「ミッドセンチュリーモダンの家」は、現代的な素材とパッシブデザインを融合させた高性能かつデザイン性の高い住まいです。
 
外付けブラインド・ヴァレーマを採用し、夏の日射を効果的に遮りながら視線もコントロールし、南側大開口でも快適な室内環境を実現しています。内装では、オープン階段の踏板・端部など細かい部分の納まりにまで配慮しています。こういった部分はいくら「注文」住宅と言っても、はじめての家づくりで「注文」できる部分ではないでしょう。
 
誠一建設では、みなさんの意向に沿ってプロ視点で空間を整える設計を同時に行い、細部まで意匠性と機能性を高める家づくりをしています。数値だけでない性能が直結する暮らしやすさと、見える性能としてのデザインの両立を実現したい方は、ぜひお気軽に誠一建設へご相談ください。
 

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