COLUMN

家づくりを進めるうえで、多くの方が直面するのが住宅ローンの選び方です。
少し前までは変動金利を選ぶ方が大半を占めていましたが、昨今の経済変化により状況が変わりつつあります。
今回は、金利上昇の背景やこれからの住宅ローンの選び方について、多角的な視点から解説します。
それでは早速、金利上昇の背景やこれからの住宅ローンの選び方についてを見ていきましょう。
少し前まで、日本の住宅ローン金利は歴史的な低水準を維持していましたが、その状況は大きく変わりつつあります。その背景には、世界的な経済動向が複雑に絡み合っています。
上図のとおり昨今、なぜ急激に金利が上がっているのか、まずはその要因を整理しておきましょう。
1-1. 中東情勢や物価高がもたらす影響

現在の中東情勢の緊迫化は、エネルギー価格の高騰を引き起こしています。
原油や天然ガスの価格上昇は、輸送費や製造コストに直結し、結果として世界的なインフレ(物価上昇)が進行している状況です。
日本も例外ではなく、日用品から建築資材に至るまで価格上昇の波が押し寄せています。
家づくりの現場においても、木材や鉄などの資材調達コストが上がっており、コロナ禍以降、過去にない勢いで住宅価格全体に影響が及んでいます。
1-2. 日本国内の金利政策の転換と今後の予測

世界的なインフレに対応するため、各国の中央銀行は相次いで金利を引き上げています。日本においても、長らく続いたマイナス金利政策が解除されるなど、金融政策の転換点を迎えました。
これにより、金融機関が提供する住宅ローンの金利も、段階的に引き上げられています。多くの専門家の見方は、この金利上昇の波は一時的なものではなく、しばらく続くと予測されており、これまでの低金利時代から新たな局面に入ったと考えるのが自然です。

金利が低く安定していた時期は、迷わず変動金利を選ぶ方が大半でした。
その理由は明確で、デフレによって変動金利がほとんど “変動すること” がなく、単純に金利が安い(毎月の返済額を抑えられる)メリットが大きかったためです。
しかし、金利上昇リスクが現実味を帯びてきた今、ローン選びの基準は見直しを迫られています。
2-1. 変動金利と固定金利の特徴を再確認
ここで改めて、変動金利と固定金利の違いを整理してみましょう。
以下の表にそれぞれのメリットやデメリット、今の時代の捉え方をまとめました。
| ローンの 種類 |
メリット | デメリット | 今の時代の 捉え方 |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 借入時の金利が低く月々の返済額を抑えやすい | 将来の金利上昇で返済額が増えるリスクがある | 金利動向をこまめにチェックし対応できる方向け |
| 固定金利 | 返済終了まで金利が変わらず将来の計画が立てやすい | 変動金利に比べて借入時の金利が高めに設定される | 金利上昇リスクを回避し安心を得たい方向け |
このように、これからの時代において固定金利は「将来への安心を買う」という意味で、有力な選択肢となります。日々の金利ニュースに一喜一憂したくない方には、特におすすめの選び方と言えます。
2-2. 金利上昇リスクをどう見積もるか

2-3. 10年後を見据えた金利の捉え方とは
現在、固定金利を選ぶと1~2%台の金利が適用されることが多いです。
長年0%台の変動金利に見慣れてきた私たちからすると、どうしても高く感じてしまうかもしれません。
しかし、長期的な経済の歴史を振り返ると、1~2%という数字は決して高すぎる水準ではありません。もし今後もインフレが定着し、金利の緩やかな上昇が続けばどうなるでしょうか。
10年後には「あの時の1~2%は安かった」と振り返る可能性すらあります。目先の数字の大小だけで判断せず、将来の経済状況を想定した冷静な視点が求められます。
金利の上昇に加えて、住宅の建築費用そのものも上昇傾向にあります。これまでの一般的な住宅ローンだけでは、予算内で理想の住まいを実現することが難しくなるケースも出てきました。
そこで知っておきたいのが、新しい仕組みの住宅ローンです
3-1. 残価設定型住宅ローンという選択肢

最近、注目を集めているのが「残価設定型住宅ローン」です。自動車の購入などで耳にしたことがある方も多いかもしれません。
これは、将来の家の価値(残価)をあらかじめ設定し、その分を差し引いた金額でローンを組む仕組みです。
契約期間の終了時に、そのまま住み続ける(新たにローンを組みなおす)か、住宅を売却するかなどの選択になってきます。借入額を抑えられ、月々の返済負担を軽減できるのが特徴です。
ただし、将来の残価を高く設定するためには、長期優良住宅のような耐久性が高く資産価値が落ちにくい家づくりをすることが前提となります。
これからの家づくりでは、「とりあえず変動金利」という安易な決め方はおすすめできません。
ご家族の将来のライフプランや収入の見通し、教育資金のピークなどを総合的に考慮して決める必要があります。
4-1. 自分たちに合ったバランスを見つける

今までのデフレの世の中とは、明らかに様相が変わっており、各プランの所謂「王道スタイル」は以下のような形になっていくのではないでしょうか。
それぞれの家庭の事情や考え方によって、最適な答えは異なります。ご自身のライフスタイルとリスク許容度をすり合わせながら、ゆとりある資金計画を組み立てていくことが大切です。
住宅ローンの選び方は、これからの家づくりにおいて欠かすことのできない重要なポイントの一つです。世界情勢や金利動向が目まぐるしく変わる転換期だからこそ、多角的な視点での資金計画が求められます。
誠一建設では、お客様のライフスタイルや将来のビジョンに寄り添い、最適な住宅ローンの選び方をアドバイスさせていただきます。金利上昇リスクに対する不安や、新しいローン制度に関する疑問などがございましたら、住宅の性能やデザインだけでなく、資金計画に関するプロフェッショナルもいる誠一建設までお気軽にご相談ください

開催日時:土・日・祝 / 10:00-19:00(予約制)
開催場所:誠一建設 豊川ショールーム / 豊川市新宿町1丁目17番5
申込方法:お電話(0533-56-7617)もしくは以下のフォームからお気軽にお申込みください。
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